暖房器具による湿度と乾燥

エアコンやFFヒーター等の暖房器具は、部屋の温度(室温)を

上げようと、本体から直接暖かい空気を出し、強制的に気流を

発生させ、室温を設定温度に近づけようとしていきます。

 

しかし、室温が高くても足元が寒かったり、体感温度が低い

ため、温度設定を更に上げてしまう方が多いかもしれません。

温度設定を上げ、室温が上がればその分湿度が下がり、乾燥が

進みます。

 

強制的に気流を発生させて、空気を暖めるタイプのエアコンや

FFヒーター等の暖房器具は、顕著にこの現象が発生するので、

加湿器等を上手に利用しましょう。

 

一方、石油ファンヒーターやガスファンヒーター等も強制的に

気流を発生させますが、こちらの暖房器具は石油(灯油)や

ガスを燃焼させる際、同時に水蒸気を発生させていますので、

エアコンやFFヒーターと違い、湿度が下がりにくく乾燥も

しにくいという特徴があります。

 

そして、強制的に気流を発生させない暖房器具として、

蓄熱暖房機や床暖房、薪ストーブ等があります。

これらは、床、壁、天井自体も暖めるため、室温が低く

ても体感温度は十分暖かいので湿度が下がりにくく、

乾燥もしにくいという特徴があります。